【過去】菖蒲稽古会in兵庫

2024年12月16日(土)

あやめTの生まれ育った故郷、兵庫県の「和田山」で開催させていただきました。


もっと辛い経験をされた方が多いかと思いますが、私も剣道で辛い思いをして育った人間の一人です。


団体ではありますが、素晴らしい恩師と仲間に出会い、全国選抜を優勝させていただきました。


その結果のおかげで特待生として進学した高校が、学校も部活動もあまりクリーンではないと言いますか、私が進学するから寮が出来たり、その寮の存在を学校に言ってはいけない・学校に言ってはいけない寮に住んでいることを親にも言ってはいけないとか、「入学したら先輩もいて、すでにメンバーが揃っている」と聞いたはずが、新入生が入っても4人だったりと、…色々ありました。


先輩も同期も、赤や赤紫ではなく黒色のアザが出来るまで叩かれ、稽古前は普通に歩いていたはずが、稽古後には「ガクン!ガクン!」と一歩歩く度に倒れそうな体になっていて、制服のスカートから真っ黒なアザが見え隠れしていたのを今でも覚えています。


全国へ行くのはとても厳しい道のりだと、恩師のお陰で1年生の頃から理解できていました。


どこへ行っても厳しい稽古に耐えられるように。それから、剣道だけでなく社会に出た時に、「あの時の厳しさに比べればマシだ」と思えるようにと、恩師はそういった「先」も見据えて厳しく育てて下さいました。

だからこそ私も「目標のための稽古であれば、泣いても吐いても頑張ってやる!!」と思えていたのですが…。


いつしか「嘘」と「暴力」にまみれた環境で生活と稽古をするうちに、自分が何のために剣道をしているのかが分からなくなってしまい、剣道を辞める決断をしました。

現役で辞めたのは、本当に…とても悔しかったです。


あの頃の自分が思ったことは、「いつか私は大勢の仲間を引き連れて、全国規模の剣道行事を和田山で開いて恩返ししてやる…!」でした。「してやる」って言い方がよくないですが、悔しい思いを絶対にいい形でやり返し、やられたままにしないために、自分の中で強く誓ったんです。


その思いを形にしたのが「菖蒲稽古会in兵庫」でした。10年かかりました。


講演会で皆さんの前でお話をした時に、私は三度も号泣してしまいました。なぜ…なのかいまいち分かっていないのですが、何かが込み上げるような感覚でした。和田山はそれだけ私にとって何処よりも特別な場所でした。(私の右斜め先には恩師が黙って立って話を聞いてくださっていました。)


稽古会の進行は神スタッフの皆様のお気遣いもあり順調だったのですが、思ったよりもインフルエンザで欠席が出てしまい……想定よりも人数が少なかったです。


「私って、まだまだだなぁ…。もっと出来たよな。」って、稽古会が終わってから思っていたら、恩師が「泣けるのは本気でやっている証拠!なかなかいいお話でしたよ!」とLINEを下さいました。


私の恩師は、少なくとも教え子にベタ褒めする人じゃないです。「まぁ、頑張れよ」みたいな先生なんですよ!(笑)(ちょっと失礼?)多分、同期に話したら「エッ……」ってド●引きされると思います。


私はこの日初めて、恩師に「剣道家として」少しだけ近い距離に行けた気がしたんです。

しかしまだまだ足りません。及びません。頑張らないと。


次、兵庫県で何かをする時は、また必ず和田山でやりたい。その時はもっと進化して帰れるように頑張ります。


講演会でもお話しさせていただいたように、誹謗中傷を受けたり、それによってメンタルがものすごく落ちることもあるのですが、そんな弱い心では誰一人だって楽しませられない。


私は正義じゃない。私はみんなが楽しめる場所を魂を込めて作る人です。

見ていて下さい。


⬇︎菖蒲稽古会in兵庫のプログラム

菖蒲稽古会

子供から大人まで全国各地から参加者が集う「菖蒲稽古会」は、年齢、実力、段位等関係なく参加できます。

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